小学校や中学校の保護者の観覧席、ここ数年で異常を感じています。いったいどうなっているのでしょうか。
ここ数年のことなのですが最初は突然グラウンドのトラックの周りに個人の家庭キャンプ用のテントが登場しました。
最初は違和感があったのですが次の年にはテントが増え、数年たつとグラウンドの周辺がびっしりとテントで埋め尽くされるようになりました。
子どもたちはテントなしで運動会の時間を過ごしているのにも関わらず…です。
テントで埋め尽くされた学校の運動会、トラブルももちろんありました。
一般の応援席を完全にテントで占領しているご家庭
運動会のときはグラウンドのトラック内でわが子がどこにいるか探しますよね。
走る場所やダンスの場所により微妙に親御さんも位置や角度を変えて応援していると思います。
応援席は基本「立ち見」。
ある程度動きや見る方向の自由が許されるスペースで、自分の子どもではないときは基本的には後ろに下がり他の保護者さんに場所を譲ります。
そんな立ち見が基本の保護者応援席の中に「デーン」とキャンプしていたご家庭がありました。
なんとテントの下にはテーブルと椅子も完備されています。そしてテーブルの上にはしっかりと飲食物が。
ここは学校運動会、プロ野球やサッカー観戦と勘違いされているのではないでしょうか。
学校というものは一人の生徒に対し、父や母、祖父や祖母あるいは兄弟親戚などがやってきます。
いつもの生徒数よりもはるかに多い人数の人たちがグラウンドに集まります。
よって保護者観覧席のキャパも人数に対してはかなり狭いのです。
だからそのデーンと構えたテントの後ろからでないと応援が出来ないこともあります。
テントの布さえなければカメラにわが子を収めることができたご家族もあったはず。
子どもを応援していると必死になってついついそのテント内に入ってしまったことがあるのですが、そこの主から「入っていいよ」と。
「ここはあなたの所有する土地ではない」という意味を込めて「結構です!」とお断りしました。一緒にされると困るので。
この改善策が仇となり勘違いする保護者発生
こういうことがエスカレート、立ち見の保護者席がテントで埋め尽くされる年度がありました。
そうなると他の保護者は少しも見ることができません。
中には場所取りをするためにまだ門の閉まっている早朝に塀を乗り越えて不法侵入する保護者も現れました。
学校側で対策が
「トラックの周囲は基本的に保護者の観覧通路とし(ラインが引かれる)さらにその外側だったらテントを張ることは可能」というもの。
これが一斉配信されたのですが運動会当日、揉め事が起きました。
気になったので自分もその場所に行き保護者観覧席で立ち見をしていたところ後ろのテントから「そこに立たれると見えないんですけどー」と。
どうやらここで立ち止まって見ている保護者さん全員にそう言っているようです。
「いえいえ、ここは観覧席なんですよ。観覧する際はそちらのテントから出てここで見てください」と説明するも、
今までずっと他の保護者さんを追い出しているからあとには引けない様子。
再度説明するも理解が得られない。家族ぐるみで言ってくるのでスルーしました。
しばらくすると何度かいろんな人たちの説明によりやっと理解はされたようです。
でも普通に考えても子どもたちが一生懸命頑張っている中で保護者はのんびりとドリンク片手にテントで観覧。中にはすっかり熟睡している人もいます。
テントを張ることによる危険性
最近も見ていて心配になったのですが、テントの種類によっては地面にトンカチで金具を打ち付けるものがあります。
学校の地面の土の状態にもよるのですが、止まっている部分は非常に頼りなく一度組み立て途中でそのテントが崩れたのですがその付近に小さな赤ちゃんがいました。
もしその赤ちゃんに金具やテントのワイヤーが当たっていたらどうなっていたことでしょう。ヒヤッとしました。
それから天候により急な強風や雨などが考えられます。そういったときも軽さのあるテントは地面から吹き飛ばされるでしょう。
テーブルや椅子も然り、足をとられて躓く人だっています。テントがあることで動線が狭くなりご年配の方も不自由なのではないでしょうか。
さいごに
日焼けをしたくない、熱中症の予防という観点も理解できないことはありませんが運動会でキャンプのテントを持っていこうという発想はどこから来たのでしょうか。
テントがなければ本当ならもっと多くの人数が入るはずですし足元の危険も回避できます。
テントを張る人、張らない人双方の意見を聞きPTAや学校側でも発展的な協議をしてほしいです。