子供のイベントは成長も見られて喜ばしいものですよね。とりわけ最初に体験する子供のイベントは新鮮さもあり、親の楽しみさもひとしおです。
そしてはじめてのことなので、ついつい心配しすぎて、子供の一挙手一投足が気になってしまうこともあります。
とくに小学生になったばかりの一年目の運動会は、もう幼稚園児ではないと気がつかされました。
楽しみにしていたのですが子どもからは「運動会に来ないでほしい」と意外な言葉が!
分かりやすい成長だけでなく、内面の子供の成長にも注意しなければならないな、と思ったエピソードをご紹介します。
子供から運動会に来ないでほしいと言われる
小学校に入学して最初の運動会。幼稚園でも運動会はありましたが、第一子なので親子ともども小学校の運動会は初めてでした。
幼稚園に比べると、子供がどんな感じで過ごしているか直接見に行く機会は減ってしまっていたので、親としてはとても楽しみでした。
ところが日程的に運動会の練習がはじまっているようなのに、子供はどんな練習をしているか教えてはくれませんでした。
しかしもともと幼稚園や学校のことを積極的に話すタイプではなかったので、あまり根掘り葉掘り聞くのは良くないだろうと思っていました。
一応、運動会楽しみだね、というような水を向けることはありましたが、深く追求することはありませんでした。
ところが学校から運動会のプリントとしおりが配られると、子供が運動会に来ないでほしい、と言ったのです。
なにが嫌かを聞いてみる
その時すぐに思ったのがかけっこのことでした。子供は大きい音が苦手なので、かけっこで使われるピストルが苦手です。
あまり運動会の話をしない中、ピストルが苦手なことはこぼしていたのでかけっこのこと懸念しているのではないかと思いました。
本人になにを見たらいけないのかと聞くとダンスがダメだと言いました。
しおりを見ると、おそらく低学年でもあるので可愛い感じのダンスだろうとわかるタイトルのついた競技がありました。
どうも原因は、小学生になったのに、お遊戯のようなかわいいダンスをするのが恥ずかしかったようです。
幼稚園ではついこのあいだまで年長さんとしていちばん大人な学年として振舞っていたのに、小学生になると新一年生なので可愛い学年扱いなのが本人の中では納得がいかなかったようです。
子供の内面の成長を見つける
さらに話してみると、来ないでほしいけれどかけっこは良い、とのこでした。
また、どうしてもというなら、自分が見えないところからなら見ていても構わないとの許可がでました。
少しばかり頑固なところがある子供あったので、嫌だけどこうするならと譲歩をしてくれたことに嬉しくなりました。
それも小学校でいろいろな子と触れ合って成長したのだな、と思いました。
それまでは、運動会でダンスをやるならダンスがちゃんと踊れているかどうかばかり気になっていましたが、話をして対応をしていくという姿勢に成長を感じました。
当日は、かけっこは本人も目視できる位置で見学し、ダンスは他の保護者に隠れて見ていました。
とても渋ったのにちゃんと踊れていて嬉しく思いました。
ダンスのことには直接触れませんでしたが、運動会を見られてよかったというような話をしました。
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さいごに
自尊心がついてきて恥ずかしいけど周りがみんなちゃんとしているから合わせる、と言うような配慮と、同時に理解はしているけれどまだまだ割り切れない部分があるのだな、と成長を感じた運動会でした。
学校行事などでは親は一歩引いたところから見ることが多いので、そういう成長を垣間見ることができてありがたいなと思いました。
家庭だと自分と子供が渦中にいるので、どうしてもわかりにくかったりしてしまうし、話をしても学校行事のように冷静に話をすることが難しいこともあります。
お互いに当事者意識が強すぎることもあるので、学校の行事について参加したり話をしたりすることは大事だなと思いました。