運動会って子どもにとっては、一年間のうちで一番の大イベントですよね。
特にリレーのアンカーはヒーロー的存在!そんな大役を息子が任されることになったんです。
しかし直前に足を捻挫するというハプニングが!
本番には出られるのか?怪我と運動会の感動エピソードをご紹介します。
やった!リレーのアンカーだ!
息子は走ることが大好きで、毎朝ランニングをすることが日課でした。もちろん、かけっこも得意!足が速いと評判でした。
1年生の時からリレーの選手でしたが、3年生になったら低学年リレーのアンカーになりたいと必死に練習を重ねていました。
そして、やっと念願のリレーのアンカーに選抜されました。決まった時は本当に嬉しかったです。
しかし、喜んでいるのも束の間…。運動会まであと3週間をきったところで、なんと練習中に足を挫いてしまったのです。
足首が腫れ上がり、くるぶしが見えないほどでした。歩くことも出来ません。
急いで病院に連れて行きましたが、靭帯損傷で完治するまでに1か月以上の時間が必要、という診断でした。
もう、子どもは泣きじゃくっていて、何と声をかけたらいいかわからなくなりました。
リレーのアンカーになるために、あんなに練習してきたのに…。泣いている子どもを前にして、私も悔しくて涙が出そうになりました。
早く治したい!絶対に走る!
病院で先生には、「うーん。運動会にはギリギリ出られるかもしれないね。でも、練習は1日も出られないよ。」といわれました。
練習に出られなければ、リレーの選手から降板させられてしまいます。これは、もうリレーは諦めるしかない、と思いました。
しかし、子どもは絶対に諦めたくない!早く治して走る!練習も休みたくない!と、強く願っていました。
私もその気持ちに応えてあげたいと思いました。
病院の先生もできるだけ早く治す方法を教えてくださいました。捻挫の対処法のポイントはRICEです。
Rest(安静)Icing(冷却)Comppression(圧迫)Elevation(挙上)です。とにかく冷やして靭帯の炎症をおさえます。
そして、バンテージできつく圧迫し、ひたすら安静にしました。寝る時は足を高くして、リンパの流入を防ぐようにしました。
氷で冷やすと、いくらか痛みが和らぐようでした。幸いにも、雨でリレーの練習が中止の日が続きました。
いつもは雨が続くと鬱陶しく感じていましたが、この時ばかりは恵みの雨だと感じました。
走ることは出来なくても、室内で足首に負担のかからない練習をしていました。
チームのみんなに迷惑をかけないため、そして1日も早く治すため、と必死でした。
さあ!力いっぱい走れ!
アイシングと治療の甲斐もあり、何とか走れるようになりました。
しかし、本調子ではないことは明らかだったので、本当に走れるのか、チームのアンカーとして責任を果たせるのか、とても心配でした。
そして、遂に本番を迎えました。リレーがスタートするときには、心臓が飛び出すほどの緊張でした。
子どもも同じ気持ちだったと思います。
遂に、息子にバトンが回ってきました!私は必死に走る息子に精一杯の声援を送りました。
力強く走る息子の姿に涙が出そうでした。結果は2位でした。
1位の選手との差を詰めて、大健闘でした。私は戻ってきた息子をいっぱい誉めてあげたくて、近づきました。
すると、息子は泣いていました。
「みんながいっぱい心配してくれたから。アンカー降りろって誰も言わなかった。だから優勝したかった。」と。
その気持ちに胸が熱くなりました。また来年も頑張ろう、一緒に練習しようという気持ちになりました。
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さいごに
怪我をして、学んだことがいっぱいあった運動会でした。早く治るように治療をしてくださった先生。怪我を心配してくれた仲間。
本当に色々な人たちに助けられたと思います。みんなに支えられて成長していくんだ、と気づかされました。
悔しい思いもしたけれど、何倍にも成長したと思います。これからも、仲間を大切に、思いやりをもって成長して欲しいです。