現代人にとって、スマホは既に生活の一部になっている人が大半かもしれません。
高校生にもなれば持っている子がほとんど。
しかし親としては子どもにスマホを持たせるのは何かと心配もありますよね。
そこで今回は、高校生のスマホについて考えてみたいと思います。
目次
高校生のスマホ事情
今やスマホは生活に欠かせないアイテムの一つとなっています。
しかし、これは何も大人に限っただけのことではなく、「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、2017年のスマートフォン利用率は、小学生(10歳以上)が29.9%、中学生が58.1%、高校生では95.9%と、高校生では持っていない方が少ないという結果になっています。
(内閣府が2018年2月に発表)
つまりは、小学生でも3人に1人、中学生なら2人に1人、高校生にいたっては、ほとんどがスマホを持っているという驚きの現実!
それじゃ、高校生になったら持たせないと可哀想なのでしょうか・・・。
未だにスマホを持たせていない高校生をお持ちのご両親は、この結果に不安になって、もし今ねだられていたら、ついつい買ってあげたくなっちゃうかもしれませんね。
でも、子どものスマホ利用にはトラブルがつきものなのも事実です。
高校生で万が一巻き込まれれば厄介なことになるのではと、それなら持たせない方がやっぱりいいのかもなんて・・・。
それでは一体どうしたらいいのでしょうか?
スマホを高校生へ与える派・与えない派の意見
「LINEがやりたいからスマホがほしい!」「無料ゲームしたいからスマホを買って!」「スマホを持っていないといじめられる!」なんて、子供から言われることもあるでしょう。
その意見に、「もう高校生だし!」と持たせる方、「不安だけど仕方ない」と諦めて与える方、「いやいやまだまだでしょう」と持たせない方、さまざまだと思います。
そこで、実際に高校生にスマホを与える派・与えない派の意見をまとめてみました。
与える派
「将来絶対必要なので、経験を積んで様々なトラブルに対応できる人間になっておいて欲しい。」
「震災以降、何かあっても自分で身の安全ができるように持たせることにした。」
「友達とのコミュニケーションツールとして持っていないと惨めそうだから。」
「高校生にもなればモノの扱い方が分っているし、行動範囲が広がるから安全対策に必要。」
「部活の連絡もラインで行われるので、しぶしぶ持たせています。」
「高校生なら使いこなせる年齢だし、学校で辞書アプリなどiフォン指定もあるので。」
与えない派
「未成年の子供にふさわしくないサイト、ゲームなどに熱中し過ぎないかが心配で。」
「端末代や月額料金がかかるという金銭的に厳しいから。」
「子供同士のスマホやSNSトラブルが頻繁に報道されて不安だから。」
「最近ではスマホでのいじめも増えていると聞くし、持ってなかったら巻き込まれないで済む。」
「子どもがネット依存状態となってしまうんじゃないかと思うと不安で任せられない。」
「スマホは情報過多!安易に与えるのは無責任だと思う。」
スマホが欲しいと高校生の子供にねだられたら、どうするべきか?
もしも、高校生の子供にねだられたけれど、まだスマホは早いのではと悩んでいるのなら、どうすればいいのでしょう。
まずは、なぜ欲しいのかを子供にしっかり聞くことが大切です。
子供に「スマホが必要な理由と手に入れたらどのように使うか」をプレゼンさせたうえでジャッジするのもいいでしょう。
持たせるジャッジを出したのなら、同時に子どもとスマホの利用の仕方について話し合い、ルールを導入するのも大切です。
スマホを買い与えた後でルールを決めても、聞く耳を持たない子供も多いからです。
特に重要なのは、一日の利用時間や利用時間帯について決めておくことです。
でなければ、長時間のスマホの使用で大事な睡眠や学習時間を削ってしまうことも大いに考えられます。
具体的な家庭でのルールとしては・・・
・スマホの利用は一日1時間まで
・ゲーム課金はNG!
・誹謗中傷の書き込みは絶対にしない
・食事中、勉強時間、歩きながら、学校では利用しない
・自分の個人情報はネットに出さない、送らない
・ネット上で知り合った人には会わない
など、特に、何かトラブルに巻き込まれたり困った場合は、必ず親に相談することを約束しておきましょう。
高校生にスマホを与えるとどうなる?しっかりとルールを決めて依存症を防ごう!
40代の主婦で、高校生の息子がいるかたの体験談です。
中学二年生くらいに父親が勝手に子どもへスマホを与えてしまい、それからというもの、携帯電話をする時間がとても多くなってしまい、家族団らんの時間も減ってしまったとのこと。
スマホがどれだけ毒なのかということを考える悩み体験談をこちらにまとめてみましたので、参考にしてみてください。
スマホが欲しい理由とは?高校生になったら持つのが当たり前?!のまとめ
スマホには、便利でなくてはならないor不要なトラブルに巻き込まれやすいなど、さまざまなメリットデメリットがあるのは見てきたとおりです。
でも、結局のところ、どんなモノでも使い方次第ではないでしょうか。
子供にきちんとした良識を育てておけば、問題のある使い方もしないでしょうし、何かあればいつでも親に相談できる関係性が築けていれば大人に向けて「自己責任」である程度やらせてみるというのも一つの教育方法かもしれません。
本人がスマホには危険性もあることをしっかり自覚し、楽しく有効に使用してもらえれば日常生活にもはりが出るのは間違いないでしょう。
それぞれの家庭の事情に応じて、高校生のスマホ対策が行えるといいですね。