40歳代の主婦です。子供は20歳(社会人)の娘と17歳(高校3年生)の息子です。
20歳の娘は、見た目もごくごく普通なのですが、自分に自信がなく、とにかくネガティブ。
友達も人並みにいるのに、友達は無理して自分と付き合ってくれていると言う始末。
終始そんな感じなので、就職する時は人間関係も含めて、大変気を使いました。
そんな娘の就職先がブラック企業で、親子で大変な思いをしたときのエピソードをお話します。
娘の初めての就職活動
幸い成績は学校でも上位でしたので、就職の際の校内選考ではかなり有利でした。
そんな娘が見つけてきた会社が、求人票上はなかなか条件の良い会社でした。
しかしこの会社がブラック企業だなんてその時は思いもよりませんでした!
そもそも学校向けに出している求人票なのに、嘘ばっかり。
就職試験の際に、作文はないと書いていたので、作文が苦手だった娘はこちらを受ける事に。
そんな事で就職先を決めてしまう娘の浅はかさも問題ではありましたが、お給料的にも他の企業よりはよかったので、本人が決めた事だしと親としてはあまり口出ししませんでした。
娘の就職先がプラック企業でした
しかし、ないはずの作文が就職試験でだされ、内定をもらった後の説明会も会社側からの案内で8時45分には来て下さいと案内があったのに、その時間に行くとちょっと早くき過ぎではないかと注意を受けました。
その時点で変な会社だと思っていたのですが、働いてみないとこればっかりは判断がつきません。
しかしいざ働いてみると、もっとひどい会社だったのです。
まず、休みが土日祝、GW、夏休み、年末年始、とあったはずなのに、GW、夏休みはなし、年末年始はありましたが、4日だけで、翌年からはもっと減るよと言われたそうです。
おまけに他の会社より給料がよかったのは、見込み残業代があったからなのですが、10時間の見込み残業代で、10時間を超える場合は別途支給と書いてあったにもかかわらず、まったく残業代がでません。
娘は月30時間くらい残業していました。極め付けが、担当の先輩が人の悪口ばかりわざと聞こえるように言う人だったのです。
ネガティブな娘は、自分の仕事の要領が悪いから、こんなに時間がかかるんやと落ち込み、先輩に嫌味を言われるのも自分が悪いと日に日にご飯が食べれないくらい、弱っていきました。
親としては、そんな会社一刻も早く辞めて欲しかったのですが、責任感は強いので、就職してすぐ辞める事にはかなりの抵抗があったらしく、それでも頑張って仕事に通っていました。
解決策
解決するには、もう会社を辞めるしかありません。
娘にいかにその会社がおかしいのか説明し、このままでは心がおかしくなると伝えました。
既に若干鬱っぽくなっていたので、これはすぐにでも辞めささないとと、色々説き伏せました。
ひつこいくらいに声をかけ、鬱陶しがられても傍に行き、時にはハグして、なんとか娘の気を紛らわせてました。
1年働けば失業保険がでる。
命を取られるくらいなら一年たったら辞めてしまえ、あんたが辞めても会社は回って行くと言うと、ようやく辞める決心を固めました。
人生経験の乏しい子供に、この仕打ちは親としては腹の立つ事ですが、ここはあえてでしゃばらず、子供の様子に絶えず気を配りました。
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さいごに
世間では、若い娘さんが仕事を苦に自殺したニュースがあった頃でしたので、本心では会社に乗り込みたい気持ちでした。
娘には、作文がないからとかしょうもない理由で会社は決めず、もっとちゃんと調べてから次は決めなさいと伝えました。
まだ20歳なので、正社員でなくても世の中に慣れる為、いろんな仕事をするのも人生経験ではないでしょうか。
今は1年だけの契約社員ですが、楽しく仕事に行っています。あの頃の悲壮感が嘘のようです。
学生生活では考えられない、娘にとっても、親にとっても大変な1年でした。