大学生になった息子の机は、いまだにリビングにあります。
これは小学生の頃からずっとですが、受験期やらいろいろな時期を経てもなお、机は自分の部屋でなく、リビングが良いというのです。
たしかに最初はその机で勉強していましたが。
今は有象無象が積み重なって、いつ雪崩が起こるかわからない危険地帯なのです。
そんな片づけられない息子に親としてどう対応したらいいのかについてお話します。
『子供の机はリビングに置こう』というのが流行っていたので
彼らが小学生の頃に、子供の自宅学習はリビングのテーブルで、というのが流行りました。
転勤族で小さめの机と本棚で子供部屋を構成していたので、移すのが楽だったこともあって、とき、息子たち二人分の机をリビングに移しました。
一つは窓際に、もう一つはリビングの食卓の隣にくっつけるようにして。最初はそこで宿題もして、目が行き届いてよかったなぁ、と思っていましたが。
中学生になって、だんだん机の上に教科書やプリント、ファイルなどが山になり、勉強するスペースが削れて、押し出されるようにリビングのテーブルの上に教科書を広げるようになりました。
特に、テーブルに隣接していた長男の机からはさらにこぼれるように床に教科書の山が出来ていきました。
受験期だからなぁ…と見逃してしまったことで
確かに、中学生の頃には荷物も教材も増えました。子供部屋にはそれなりに本棚も収納もありましたが。
受験生です。確かに時間は惜しい。
何かをするときに、いちいち動くのもめんどくさい、ということで、すべてを手の届くところに置いておきたい、という気持ちは理解していましたが。
流石に物理的に雪崩が起こるを看過できず口うるさく言うようになりました。
プリントはファイルに収める、一目で何がどこにあるかを確認するようにしろ、と細かく言っていましたが。
宿題の提出物などが見当たらなくなるなどの実害が出てくるまで、彼は改まりませんでした。
『受験が終わるまでだ』とこちらも我慢していましたが。
高校受験が終わって、一安心したら、高校はさらにカオスなことになってしまったのです。
机の要塞化は止まらない
高校生になったら、さらに物が増えました。
電子辞書や腕時計、財布、定期等々。
忘れたら大変なものがあり、リビングにはそれ用の定位置になるようにと壁に棚をつけたり、あらたに引出しを増やしたものですが。
帰宅したらぽん、とそういうものが机の山の、さらに上に置かれているのです。
例えば、詰まれるものが大きさが揃った本のようなものなら雪崩にはなりません。
しかしそこにあるものは本も大きさは山積み。間にファイルが入ると微妙にズレて今にも崩れそうな微妙なバランスを保っています。
そういうの、やめようよ、と言っても、中学生→高校生→大学生と進むうち、荷物がどんどん増えて、しかもどれが何なのか、親には区別がつきません。
そんな間を縫って、ノートパソコンやスマホ、その充電器やUSBケーブルが…と手が付けられません。
ぎりぎりの攻防戦を展開した結果、
・崩れないように工夫する
・ゴミ箱に物が落ちたら責任はとらない
という約束をして様子見することになりました。
彼がやったのは、100均でかごを買ってきて机の横に両面テープで張って、細かいものをそこに収めること。
また同様に、机の横にフックをつけて、トートバッグを一つぶら下げて、分別が難しいものを放り込み、とりあえず机の上を開ける、床のものを駆逐する、ということです。
見た目はアレですが、とりあえず努力は認めよう、ということになり、今は静観しています。
さいごに
今は、ロボット掃除機が世の中で一般的になりました。私の目標の一つはそれを導入することです。
しかし息子の荷物が今もリビングにあふれ、こんな状態ではロボットを放牧できません。
机は要塞化し、少しはマシになったかと思いつつも、なかなか部屋は片付きません。
今ではそんな風景も我が家の当たり前。
諦めきれずに小言は言いますが。それでも、きっとこの子たちが独立してこの机が目の前から無くなったら、きっと寂しいものなんだろうなぁ、と思います。
そして『雪崩』は防がないと後が面倒くさい。
そう思って一週間に一度は『片づけなさいー!』というのです。
でないと、独立した先もこんなカオスな部屋になってしまいそうで怖いから。