4歳の男の子を育てています。
家計のために息子を生後11ヶ月から保育園に預けて働いています。
巷でいまだささやかれる「3歳児神話」や「保育園児と幼稚園児の差」「保育園育ちと幼稚園育ちの違い」の話に振り回され、「保育園と幼稚園は子どもにとってどっちが良いのか?」などいろいろと悩んでいたときの話です。
目次
できることなら3歳まで働かず育児をしたかった
これはもう自分の計画性のなさのせいで仕方のないことですが、夫1人の給料で生計を立てていくのは難しく、私も息子が1歳になる前から仕事に復帰することになりました。
私の中でもどこか「3歳までは親元で面倒をみてあげないと可哀相、愛情が足らなくなるかも」という想いがあったのです。
1年弱ずっと一緒にいた息子を、赤の他人に預けるのは不安や寂しさがありました。
周りの友人はきちんとそれぞれに計画した結婚生活を送っており、子供を産んでも幼稚園に入るまでは育休をとる人ばかりで、こういった不安や寂しさを相談できる相手もいませんでした。
息子と同じ歳の子たちの幼稚園入園シーズン到来!再度悩むことに
いざ保育園に預け働きに出る生活が慣れてくると、息子と同じ歳から保育園に預け同じように外へ働きに出ていく方たちを目にすることで、だんだんと悩むことも少なくなってきていました。
そんなときにまた、悩むことになる時期がやってきたのです。
息子3歳の秋、周りの同じ歳の子たちが幼稚園入園に向けて準備を始めだした頃です。
「保育園児と幼稚園児では教育面で差があるから小学校に入学するとその差が歴然と現れる」といったようなことを耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。
私もその話を聞き、それならば保育園から幼稚園にかえたほうがいいのかな・・・と迷いました。
しかし、幼稚園に通わせるとなると、預かってくれる時間や行事や役員の用事を考えると厳しいものがあります。
周りの友人が「幼稚園選びが大変だよー!」「入園グッズを揃えるのに忙しい!」などと話しているのを羨ましく聞きながら、心の中で、「人は人、自分は自分」と言い聞かせる日々でした。
保育園からのお手紙で、悩んでいた気持ちが晴れる
息子の通っている保育園でも在園児たちが進級に向けた準備がすすんでいる中、保育園から1枚のプリントが配られました。
それは年度最後の保育園からの「園だより」で、この1年で成長した子供たちの様子が書かれていました。
「脱いだ服は自分で綺麗に畳んでロッカーに片付けています」
「お友達とおもちゃの取り合いになったときはお互いに貸してね、いいよ、と譲り合えるようになりました」
そんなようなことが書かれていたのですが、そこでハッとしたのです。
そういえば、知らない間に息子は自分でジャンパーを着れるようになっていた。
私が教えてもいないのに服の畳み方を知っていた。
お友達におもちゃを貸さずに全部独り占めしていたのが、最近自分から貸してあげている。
どれも息子が、保育園での生活で保育士さんや周りのお友達と過ごす中で学んできたことでした。
保育園だろうが幼稚園だろうが関係ない!
息子は息子なりに自分の置かれている環境の中で学んで楽しんで生活してくれている。
そんな当たり前のことを忘れていた自分に気づかせてくれた保育園からのお手紙。
読んでいたら今まで自分が、どれだけ周りに流されて大切なこと見失っていたのかが分かり、涙が止まらなくなりました。
それぞれの家庭にそれぞれの幸せがある
昔から、「よそはよそ、うちはうち」なんて言葉がありますが、これはほんとに真理だと思います。
いろいろな意見ややり方を参考にするのはもちろんいいとしても、そればかりに気持ちがいってしまい、自分たちに見合ったものや当たり前になりがちな大切なものを見失ってしまっては元も子もありません。
0歳や1歳から保育園に預けたら愛情が足りなくなる、教育やしつけがおろそかになる。
そんなことは全くなかったのです。
それぞれの親がそれぞれに愛情を注ぎ、子供は子供なりにそれぞれの環境でどんどん成長し学んできてくれる。
だから、負い目を感じることなく、自分の今おかれた状況で最善を尽くし、子供の成長を見守っていくことが大切なんだと改めて思います。
息子は毎日、帰ってきたら「今日も保育園でこんなことがあって楽しかったよ」と話してくれます。