もう社会人になって働き出している娘ですが、まだ小さかったころ、なぜか部屋の中をぐるぐると輪を描くように歩くのが好きでした。
本当に、ひたすら歩き続けるといった感じで、まるで山奥を歩き続ける修行僧のような感じでした。
いつごろからだったか、定かではありません
前書きには小さいころと書きましたが、正直なところ、いつごろから部屋の中を歩き出すようになったのか、よく覚えてはいません。
実際には、幼稚園の年長組のころからだったように思います。
別にボールを追いかけるとか、おもちゃを一緒に動かすとか、そういうことではなくて、6畳間(立ったと思います)の部屋の中を本当にただひたすら、ぐるぐると歩いて回り続けていました。
別に何か悪いことをするわけでもないので自由にそうさせていましたが、いま思い返すと、確かに不思議な光景でした。
ある意味では室内での運動にもなっていましたし、もしかすると成長のためには効果的だったのかもしれません。
もっとも、中高生になってから運動選手になった訳ではありませんが。
歩きながら何を考えていたのでしょう?
確かにちょっと不思議な光景だったので、娘に「何で部屋の中で歩くの?」とか「歩きながら何か考えているの?」とか質問したこともありました。
でも、はっきりした答えは、返ってこなかったように記憶しています。
おそらくは本人にも、はっきりとしたきっかけは無かったのではないでしょうか。
ただ、歩きながら、何かぶつぶつと独り言のように何かを言っているように見えたこともありました。
きっと、子どもながらに何かを考えていたか、おまじないのように何かを口にしながら、歩いていたのでしょうね。
そういう意味では、ちょっとした修行僧の荒行のようにも見えていました。
私自身も、歩いたりジョギングしたりしている間に何かの考えをまとめたりしていることもありますので、そんなことと関係していたのかもしれません。
いつの間にか終わっていました
そんな不思議な娘の習慣も、中学生になる頃には、いつの間にか見られなくなっていました。
身体も大きくなってきたので、歩くには部屋が手狭になってきたのかもしれませんし、他に気分を集中させられる何かが見つかったのかもしれません。
どうして歩くようになったのか、その理由が不明であることと同じように、どうしてその習慣が無くなってしまったのかも、今となっては分かりません。
社会人になった娘に聞いてみても、自分のこととはいえ、よく分からないようです。
でも、歩きながら何かに集中していたように見えたことも確かであって、もしかすると、集中力を高めることができるようになるなど、精神的な成長には何かの役に立っていたのかもしれません。
さいごに
子どもの行動にはときどき驚かされることがあり、本当に不思議に思わされることがあります。
同じようなことを体験された保護者さんが、他にもいらっしゃるのでしょうか?
そんな娘も社会人になって、今は街なかを忙しげに歩き回るようになっています。