30代の主婦です。子どもは15歳の息子で、現在高校1年生です。
この春ようやく高校生となりましたが、ここに辿り着くまでが本当に大変でした。
受験勉強をしてくれない
息子は中学校の成績は特別優秀というわけではないですが、悩むほど悪くもない可もなく不可もなくといったものでした。
そのため高望みをしなければそれなりの学校には合格するだろと先生もおっしゃっていて、我が家もそれほど良い学校に入れという考えでもなかったので安心していました。
しかし中学3年生になっても一向に受験の準備をしているように感じられません。
今までと同じように遊びに行き、家ではテレビを観てのんびり過ごしています。
塾には1年生のときから通わせていたのでそこでやっているから大丈夫かと考えましたが、夏休みになっても状況は変わらないのでさすがに心配になって順調かと尋ねました。
すると驚いたことに自分は受験勉強をする気は無いと言いだします。
理由を訊くと、「受験のシステムに疑問を持っている。しかし受けないと高校に行けないのは仕方がないので、普段通りに生活して合格できる学校に進学する」と言うのです。
私は慌ててそのことを主人に相談すると主人は激怒。その日は夜中までお説教が続きました。
しかし頑固な息子は改心する気もなく時間だけが過ぎていきます。
息子の考えにも一理あるだけに完全否定をすることは私には出来ないなとは思っていました。
しかしまだ幼い一時の感情で人生を棒に振りかねません。
焦った私は懇願するように受験勉強をするように息子に頼みこみました。
息子の大好きなお兄さんが助けてくれる
息子の考えはなかなか変わらずにもう11月になっていました。
私はせめて少しでもしっかりした学校をと考えて偏差値は高くなくても特色のある高校を懸命に探していました。
そんなある日、近所に住む息子が小さい時からよく遊んでもらっていたお兄さんが家にやってきました。
彼は大学生で春から遠くの大学に通うために家を出ていました。
私はその家のお母さんにも悩みを相談していたので、彼が里帰りをした際に話をしてくれていたようです。
久しぶりに会ったお兄さんは一回り大きくなった感じがしました。大学に入って視野が広がったと言っています。
彼は早速息子の部屋に行くと私に席を外すように言い、息子と二人で話し合ってくれました。
息子も幼いころから可愛がってくれたお兄さんの来訪に喜んでいます。
自分で気づいた
お兄さんが来てから数日後、息子が受験勉強をするから参考書を買ってくれないかと言ってきました。
私が驚いているとお兄さんの話を聞いて、自分の視野の狭さを思い知らされたそうです。
もう時間は少ないものの今から勉強して少しでも良い学校に進むと言ってくれました。
それからの息子は遅れをを取り戻すように必死に勉強して、まずまずの学校に無事合格しました。
息子の考えを無理なく広げてくれたお兄さんには感謝です。