赤ちゃんが生まれて、やっと半年近く。
育児にも慣れたころかな?と思う頃にやってきた離乳食のスタート。
順調に進んできたはずなのに、食べなくなっちゃった・・
なんで食べないの?
そんなに美味しくないの?
毎日、一生懸命に作っているのに、何がイヤなの?
どんなママでも、一度は経験したことのある苦い思い出です。
まずは、自分だけじゃない!ということを思い出してみてくださいね。
これまで、早い遅いの違いはあっても、順調に成長してきてくれた赤ちゃん。
離乳食がはじめての壁、というママも多いのではないでしょうか。
目次
離乳食を嫌がってしまう理由
離乳食の初期って、味もないし、なんだか、見た目もさほど良くないですよね。
では、実際に何がイヤなのか、少しですが例にあげてみましょう。
食感、舌触りが苦手
ドロドロのおかゆ、ドロドロの野菜ペースト、ママは「この時期の食べるもの」と、育児書や育児雑誌を見て確認済。
なのに、舌にあたるだけで、口に入れても噴き出してしまう。
こんな場合、月齢に合うものであっても、赤ちゃんの好みに合っていない、という可能性があります。
少し、離乳食の進めるペースを上げてみるのもひとつです。
椅子が座りにくい
腰がしっかりとすわりはじめる前からスタートする離乳食。
どんな椅子に座っていますか?
腰がしっかり据わっていない状態で、堅い椅子などに固定してはいないでしょうか?
腰が据わっていなくても座っていい柔らかい素材の椅子や、抱っこで食べさせてみると、案外食べてくれるかもしれません。
実は、まだ興味が無い(興味がなくなった)
オッパイやミルクが大好きな赤ちゃんは、離乳食に興味を示さない事が多いと言います。
味のしない離乳食よりも、ほんのり甘いミルクやオッパイの方が好き、というパターンです。
この場合、まだ時期じゃない、と割り切って、少しの間、離乳食をお休みしても構いません。
お腹が空いていない
そもそもお腹が空いていない時間帯に離乳食を出されても、食べたくはなりません。
お腹が空いた、と意志表示することができない赤ちゃんですから、前後のミルクやオッパイの時間をママが時間を見計らって、あげる必要があります。
自分でやってみたい
お口に運ぶものを手で触ってみたい、スプーン、フォークを自分で持ってみたい。なのに、いつもママが占領している・・じゃ、お口あけない。
こんな気持ちの赤ちゃんもいるかもしれません。
通常、手づかみ食べは9か月ごろから、11か月くらいになるとスプーンやフォークを持ってみようとします。
ですが、好奇心旺盛な赤ちゃんは、この限りではありません。
自分で食べるよりもママが運んだ方がキレイだし、きちんと運べます。
ですが、一度、赤ちゃんに任せてみてはいかがでしょうか。
驚くほど大きなお口を開けてくれるかもしれませんよ。
食べなくても育っているなら、問題なし
絶対に食べさせないといけない!
この食材を食べてもらわないと!
と、ママのお顔・・鬼のような形相にはなっていませんか?
まだまだ、食べる事も遊ぶ事も一緒になっているのが赤ちゃん。
突然、ママがイライラモードでスプーンを口に運んできていたら、怖くないでしょうか?
「食べなくてもOKだよ」
「ま、この食感がイヤだったかな?じゃあ、明日は固めにゆでるね」等、おおらかな気持ちで食べさせてみてください。
食べられなくても大丈夫です。
一生、ミルクやオッパイ飲んでいる人なんていませんよね?
「いま食べさせておかないと!」と初めての離乳食にはママも力が入り気味ですが、一生を左右するほどの偏食や好き嫌いが離乳食で決まるワケではありません。
実際に、ママ自身はどうでしょうか?
子どものころ苦手だった食材でも大人になって食べられるようになった、ということは有りませんか?
この数年で、突然大好きになった食材はありませんか?
大人でも偏食がひどい人でも、好き嫌いが多くても、ちゃんと健康に、社会生活を送っている人はたくさんいます。
つつがなく生きている。これこそが、ママが一生懸命育児してきた結果です。
死んでないんだから、大丈夫なんです。
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まとめ
進んだら、戻ってみる
とはいえ、食べてもらいたいのがママの本音。
食べない理由は、10人いれば、10通り。
ひとくくりにしてしまえるものではありません。
「新しい食材だけ食べる」子もいれば、「好きなものしか食べない」子もいます。
「ベタベタの食感が嫌い」な子もいれば、「少し硬くないと食べない」子も。
離乳食は一切口にしなかったけれど、焼き魚を欲しがったから食べさせてみたら、パクパク食べた!という子や、突然、お兄ちゃんのおにぎりを食べてから、食べる事に開眼したという子もいます。
他の成長を見守っていく上でも重要ですが、とにかく、子どもは「気まぐれ」で「気分次第」に生きています。驚くような成長を見せてくれたかと思えば、ずっとしていたことが、急にできなくなることだってあります。
離乳食こそ、「進んだり戻ったりを繰り返す」と、心得て、穏やかな気持ちで、この先の長い人生を送って行く赤ちゃんが、成長してからも食事を楽しめるような離乳食ライフを送りましょう。